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Ultra HD (4K)ビデオ とは

「4K」という用語は2009年にHDMI標準化団体により、現在の1080pの4倍の解像度を持つビデオフォーマットの名称として採択されました。その後、2012年10月に4Kは米国のCEA (Consumer Electronics Association)によって「Ultra HD」という名称に変更されました。Ultra HDは「4Kx2K」や「2K」、あるいは「Quad HD」とも呼ばれます。

簡単に言えば、(業界で「フルHD」と呼ばれる)1080pのビデオは2メガピクセルの写真のようなもので、Ultra HDは、8メガピクセルの写真ということになります。1080pのピクセル数の縦横ともに倍になりますので、全体のピクセル数としては4倍となります。

  • 1080p = 1920 x 1080ピクセル
  • Ultra HD = 3840 x 2160ピクセル(コンシューマーバージョン)

Ultra HDは、最初視覚体験の最も大きな向上が見込まれるハイエンドのプロジェクター分野で導入されましたが、今や各種サイズのHDフラットパネルが発売されています。また、Ultra HDのコンテンツは当面ハードディスクベースのメディアでのみの供給が予定されていますが、将来的には新しいBlu-rayの仕様が業界標準になるものと期待されています。映画業界もUltra HDコンテンツへの態勢を整えつつあります。ジェイムズキャメロン監督のアバター2はUltra HDで撮影されますし、その他の有名な監督もUltra HDのカメラを使い始めています。また、以前の映画作品のネガもUltra HDのデジタルマスターにトランスファーされつつあります。

ケーブルの見地からはUltra HDビデオはHigh Speed対応と称する長いHDMIケーブルにとって、初めての技術的/性能的な真の挑戦になります。Ultra HD信号を取り扱う際にはHDMIケーブルのバンド幅能力が極めて重要となります。Ultra HDの画像表示に必要なバンド幅を計算するには、ビデオ信号の2つの要素、解像度(横方向 x 縦方向)とフレームレート(毎秒24、30、60フレーム)を使用します。Ultra HDの動作には基本的に高いバンド幅が必要となります。なお、Ultra HDビデオは、HDMIのバンド幅297MHzとデータレート8.91Gbpsの能力を必要とします。

HDMIケーブルのTHX認証とは

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THXは高忠実度AV再生の規格として,伝説的な映画製作者のジョージ・ルーカスによって1983年に創設されました。その基本的役割は,観客が享受する映画体験を映画製作者の込めた制作意図と一致する品質を保証することにあります。THX(のTheater Approval Program上映品質認証プログラム)は,スターウォーズのオリジナル3部作の3作品目である「スターウォーズ/ジェダイの帰還」で映画デビューを全世界で果たしました。以来,THXは国際的レベルの映画館,レコーディングスタジオ,プレミアムクラスのAV製品の設計支援,認証を世界中で続けてきました。THX認証ロゴのある製品は,業界で最も過酷な基準に対し最高水準の性能を有することを確認する過酷な認証テストをパスしたものです。

パートナーシップ

Korrdzは2011年にTHX Ltd.社と提携を開始,THX認証製品どうしでの通信リンク上でHDMI接続プロファイルの影響に関するアドバイザーとしての役割を担ってきました。後のHDMI2.0規格のリリース,市場での4k(Ultra HD)ディスプレイの台頭に伴い,HDMI接続の重要性を再認識し,HDMIケーブルに対する4k接続THX認証プログラムを開発するなど市場ニーズに応えてきました。KordzとTHXは2014年に公式な業務提携を結び,Kordzはこの新しい4k認証プログラムに対する世界で唯一のパイロットブランドとして取り扱われることとなりました。パナソニック,シャープ,Stewart Filmscreen社,M&K Sound社,エプソン,パイオニア,Runcoやその他著名なメーカーと共にTHXパートナーとなったことを,Kordzは誇りに思います。

4k接続THX認証プログラム

4k接続THX認証プログラムは,4kに対するTHXの接続認証プログラムはHDMI2.0で規定される帯域をサポート可能なHDMIケーブルのベンチマークを特定するために開発されました。THX認証ケーブルは,THXの定める75項目に及ぶラボテストにパスしなくてはなりません。テスト項目は電気的なもの,通信プロトコルに対する性能だけでなく,物理的な完成度や相互接続性に関するものにも及ぶなど大変厳しいものとなっています。

Kordzは,この厳格な4k認証プログラムでTHX認証を獲得した世界初のHDMIケーブルメーカーです。2015年1月6日~9日,アメリカ合衆国ネバダ州ラスベガスで行われたCES2015で,Kordzの業務用ラック設置用HDMIケーブルR3と第5世代の家庭用HDMIケーブルEVS-Rが4k接続THX認証ロゴのデビューを飾りました。

用語集

ABS: ABS (アクリロニトリルブタジエンスチレン) 樹脂。一般的に使用される耐久性のあるプラスチック

AV: オーディオビジュアル

AWG: 米国ワイヤゲージ規格。ケーブルの太さを表し、AWGの数値が3減ると太さが倍となる

BER: ビットエラーレートまたはビットエラー率。特定時間内の総ビット数に対してデータのエラービット数を比較した割合。この計測結果は、HDMIケーブルのようなデジタル機器の性能解析に使用される

CAT5e: カテゴリー5エンハンストケーブル。4対のツイストペアを含む一般的なケーブルで、主にネットワーク用途に使用される

CAT6: カテゴリー6。CAT5eの上位仕様で、帯域幅が向上

CFL: コンパクト蛍光ランプ。LCDディスプレイの一般的なバックライト

DisplayPort: 主にビデオソースとコンピューターのモニターのようなディスプレイ機器との接続に使用されるデジタルのディスプレイインターフェイス。オーディやUSB等のデータ送信にも使用が可能

Deep Color: ディープカラーは24ビット (チャンネルあたり8ビット) を超える色深度を表し、HDMI 1.3以降のオプションとして30ビット、36ビット、48ビットのカラーが設定可能で、数十億から数兆の色が表示可能となる

Dielectric (誘電体): 導体周りの絶縁体。キャパシタンスは電荷 (信号) を実際にいったん保持してから放出することによって信号に歪みを付加することになるので、ケーブルにとっての良い誘電体はキャパシタンスの低いものということになる

Dolby Digital: 別称AC-3とも呼ばれるDolby Digitalは、DVDやブルーレイの業界標準オーディオフォーマットで、モノラルからマルチチャンネルのサラウンドサウンドまでに対応した各種バージョンが存在

DSD: Direct Stream Digital。SACDで使用されているエンコード形式で、高音質オーディオ用に(SACDでは)2.8224 MHzでサンプルされる連続する1ビット値を使用

DTS: Digital Theatre System(s)は、Dolby Digitalサラウンドサウンドフォーマットの競合。スタジオ音質のロスレスオーディオを提供するDTS-HD Master Audioをはじめ各種バージョンが存在

DVD: Digital Versatile Disc (デジタル多用途ディスク)。 データ、ビデオ、オーディオの保存に用いられる大容量の多目的ディスク。

DVD-A: Digital Versatile Disc – Audio (デジタル多用途ディスク-オーディオ)。 最高24ビット / 192KHzのオーディオを収録するハイレゾオーディオディスク。

DVI: Digital Visual Interface (デジタルビジュアルインターフェイス)。アナログとデジタルの両方ビデオ信号を伝送可能。IT業界の共通ビデオコネクターで、AV業界でもHDMIが普及する前にしばらく使用された。

DVI-D: Digital Visual Interface – Digital(デジタルビジュアルインターフェイス-デジタル)。DVIのデジタル専用フォーマット。

EMI: Electromagnetic interference (電磁波障害)。RFI (Radio Frequency Interference、受信障害)とも呼ばれる。

Foam PE (ポリエチレンフォーム): フォームPE は一般的にはPE (ポリエチレン)に窒素を注入したもの。比較的安価で高性能な誘電体であるため、ケーブルで使用される。

FPS: Frames per second (1秒あたりの再生フレーム数)。

FTP: Foil Twisted Pair (フォイルツイステッドペア)。一対の導体を縒り構成にして周りをフォイルのシールドで囲んだケーブルの構造を表す。

Full HD: フルHDは、業界で採択された、Blu-rayで使用されている1920 x 1080ピクセルの解像度を表す用語。1280 x 720ピクセルのようなより低解像度の「HD」ビデオフォーマットと区別するために採用された。

Gbps: Gigabits per second。1秒あたりのギガ (10億)ビットデータ量。

HD Audio: HDオーディオ、ハイディフィニションオーディオは、CDやDVDで使われているコーデックよりハイレゾに対応したオーディオを指し、Dolby Digital TrueHD、DTS-HD Master Audio、DSD等がある。

HD: 高精細

HDCP: 広帯域幅デジタルコンテンツ保護

HDMI®: 高精細度マルチメディアインターフェイス

IR: 赤外線。非可視のスペクトルを持つ光線で、業界では主にリモコン信号の送信用として使用される

LCD: 液晶ディスプレイ。ディスプレイで使用される一般的技術

LED: 発光ダイオード。非常に効率的な光源

LFE: Low Frequency Effects – a dedicated, limited bandwidth channel, typically for subwoofer use

MHz: メガヘルツ。周波数を表し、100万(メガ)単位で示した1秒あたりの周期数。

OFC: 無酸素銅 (線)

Ohm: 電気用語で、抵抗の単位

PCM: パルス符号変調。データ圧縮法の一つで主に (CD等) オーディオで使用される

PE: ポリエチレン。ケーブル中で誘電体として使用される一般的なプラスチック

Phase HD: 技術ソリューションをプロやプロシューマーA/V製造業者に提供するODM (Original Design Manufacturer)

PVC: Polyvinyl chloride (ポリ塩化ビニル)。ケーブル用に成型される。安価で耐久性に優れる絶縁材。

RCA: AV機器で一般的に使用されているコネクターで、フォノとも呼ばれる。初期のレコードプレーヤーに導入したRadio Corporation of America (RCA) 社にちなんで命名された。

RFI: Radio Frequency interference (受信波障害)

RGB: Red-Green-Blue。ビデオでは通常色が電子的に定義されるRGB色空間を表す。

RGB-HV: Red-Green-Blueの水平垂直同期

RJ45: ネットワークで一般的に使われるイーサネット接続用8P8Cモジュラープラグを指す非公式だが一般的な名称

S/PDIF: Sony/Philips Digital Interface。同軸や光ケーブル経由のデジタルオーディオ信号の標準。

SACD: スーパーオーディオCD。ステレオやマルチチャンネルモードにDSDフォーマットを使用するハイレゾオーディオディスク。

STP: Shielded Twisted Pair (シールド付きツイストペア)。縒り線にした対の導体を束ねたものの周りをシールドで囲んだケーブルの構造を表す。

TOSlink: Toshiba link (東芝リンク)で、光ケーブルに使われている一般的なコネクターのこと。

TrueHD: AV業界用語で、Blu-ray等の技術に最適な1080p以上の解像度への対応を表す。

TMDS: Transition Minimized Differential Signalling (遷移時間最短差動信号伝送方式)。高データレートを実現するためにDVIやHDMIの仕様に使われているデータ転送システム。

Ultra HD: Ultra HDビデオは、横方向3840ピクセル以上のビデオフォーマットを表す。HDMIの仕様では、現状3840 X 2160ピクセルと4096 X 2160ピクセルの2フォーマット。

UP-OFC: Ultra-pure oxygen free copper (超高純度無酸素銅)。

UTP: Unshielded Twisted Pair (シールドなしツイストペア)。縒り線にした対の導体を束ねて周りに追加シールドを施していないケーブルの構造を表す。

x.v.Color: xvYCCとも記載され、RGBの1.8倍の色域を持ち、より広い色相と自然な色調の色空間フォーマット。

YCbCr : YCbCrは、RGB画像をデジタルあるいはアナログ処理でエンコードするために使用される色空間。RGBより効率的なため、DVD等ではエンコードのネイティブなフォーマット。Yは輝度あるいはRGBの画像明度情報を表し、CbとCrは彩度あるいは色彩差の情報。

YPbPr : YCbCrの互換として使用されるが、YPbPrはアナログビデオ領域のみが対象。

YUV : YUVは、Y (輝度)、UとV (色差)別々のチャンネルを含む色空間のフォーマット。YUVはコンポジット、S-ビデオ、コンポーネントビデオで送信可能で、コンポーネントビデオの場合にはYCbCrやYPbPrと運用互換性があるといわれる。

720p: 720本の順次(プログレッシブ)走査ビデオフォーマット。

1080p: 1080i: 1080本の飛び越し(インターレース)走査ビデオフォーマット。偶数と奇数フレームで540本が交代に順次走査され、静止画では1080本の解像度となる。1080pでは同一フレームで1080本すべてが走査されるため、1080iにくらべて画面や動きがより滑らかになる。

2160p: 2160本の順次(プログレッシブ)走査ビデオフォーマットで、2160本は4K / Ultra HDの縦方向解像度。

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